弔辞の作り方 その七章

第一章 故人との関係
 弔辞を読むにあたりて、まず読む本人が故人とどのような関係にあるかを明碓にする。故人との関係は多くの参会者にはわからないことが多いので、どんなつながりであったかを明らかにするのが第一である。

第ニ章 故人の経歴を盛りこむ
 関係を明らかにしたら、故人の縦歴を織り込むことも必要である。同窓の友人であるなら、学校時代の思い出や成積を織り込むのもよいし、会社の同僚や上司の場合は、会社での経歴を織り込むのもよい.これらを明らかにすることにより、故人のイメージも、より鮮明になる。

第三章心情を訴える
 弔辞は読む者の心情を故人に伝ると共に、会葬者にも披露するという二つの働きがある。それゆえに心のこもらない、感情の入っていないありきたりの、ニュースを読むような調子ではシラケてしまう。弔辞を読む立場の人は、故人とは深い関係にあるわけだから、おのずとその心情は文中に反映されると思うが、その文体において良く配慮する必要がある。

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