医師による水子供養


 最近婦人科などの医師による水子供養が急増している。本来は自分の子供ではないのだから、因果関係はないわけである。また職業上人術を施すわけだから悪業と見ることはできないのである。仏教では縁ということを説いているが、 一粒の種を播き、水をやり、太陽の光を受け、肥料土壌が補助的な役目を受け持っているがこれを縁という。ところが医師の場合、施術をするといらことは縁と関りを持ったということで、そのために供養に来られるのだと思う。そこで医師の場合水子の霊を数えるわけには行かないため、 一基一霊ということもできないので、その医師名で水子万霊の位牌を作ってもらい善根を積むという意味をもって月々、年々廻向料を納めてもらっている。寺に対する寄進は昔から積善と呼ばれ、これをもって布施善行といっているが、廻向料は随意である。