水子供養で一番恐ろしいこと


 因果関係には同時因果と異時因果があり、異時因果は三世にわたって作用すると前に述ベた.この事からいうと水子供養で一番恐ろしく、また気をつけなければならないことは、水子を生じせしめた両親が現世においてその正常化をはかっておかなけれぱならないということである。
 もしその両親が死んだ場合、水子の存在を誰も知らなくなる。そして、末代に至ってその結果が現れた場合困ることとなる。一家一族の末代に対する責任を負わなければならないということである。末代の者にとっても自分の知らない悪果を受けることになり困ったことである。それゆえに、水子供養は両親が現世に生きている間に、正しい形で供養をしなければならない。供養をされた後.来た時とは別人のように心も晴れやかに足どりも軽く帰って行かれる姿がいつも印
象的である。