枕元の準備


 遺体の枕元には小さな机を置き、屏風は逆さまに立てる.机は白木の台が望ましいが、なければ小机に白布をかける。机の上には一膳飯、水、燭台、香炉、お花、団子を供える。
 一膳飯は仏前飯ともいい、茶碗にご飯を山盛りにして箸を垂直に立てる。お花は一輪差しである。仏具はとりあえずの場合は、日頃仏壇で使っている。もので間に合わせるが、葬儀社が来れぼ飾り直してくれる。線香と蝋燭は、一本ずつ絶やさないようにする, 一膳飯の茶碗は故人が日常使っていたものを使う。団子は枕団子ともいい、米の粉をこねてゆであげ、白紙をひいた白木の三方にのせ供える。そこで僧侶を呼んでお経をあげてもらう。これは枕経といっているが、初のお経であり、故人を仏の御座におく大切なお経である。遺族は僧侶の後ろに控え、故人の冥福を祈る。
 なお、現在では枕団子など省略されている場合もある。