不幸を前にして


 死が避けられないものとわかったとき、まず必要なことは心の準備である.それが肉親や親しい人でるある場合、悲しみや寂しさ賞ひ先にたって、なかなか心の整理がつかぬものであるが、それを乗り越えたある時点において、確固たる「覚悟」が必要である.。喪主にあたるような立場のものが動転したりすると、周囲のものも慌てることになるので、心すべきである. 「覚悟」ができ、心の準備が整ったところで着手することは次なるものの準備である。
 近年、葬儀社が一切をとりしきってくれるようになり、当時者の負担大幅に軽減されたが、それでも通知とか予算とか、当時者のみしかわからないことがいろいろあるものである。あらかじめ心の中で、ものごとを整理しておくことがサテというときに、いかに役立つことか。通知先についてもメモしておくことがどれだけ役立つかわからない。心の動揺がある時期であるから、意外な親近者に通知を忘れることもあるので留意したい。