通知


 先に「不幸を前にして」の項に、心の準備と物の準備が必要と書いた。いよいよ死亡が確定するとこれが役立ってくる。通知はなるべく早く、手際よくする必要がある。そのために通知先は親族、友人、商売関係など項目別に分類し、無駄のないよう、またもれることのないようにしなければならない。町内ヘの案内も重要なことである。
 連絡の方法は、電話、電報、使いなどがある。通知先が多く、物理的に連絡不能の場合は、親族から親族ヘ、知人から知人へと連絡してもらうよう頼むのも一つの方法である。もし相手先にとって、死亡通知がショックが大きい場合は、まず危篤の電報をうち、次に死亡の通知をするといったこまやかな配慮も必要である。病死の場合などは、その容態の進行の具合などで、ある程度準備ができているが、突然の死亡の場合は、ただただ混乱するぱかりとなる。欠落や重複が起きないよう気をつけるペきである。常日頃、連絡のための一覧などができていると非常に役立つのである。