葬儀社との交渉


 葬儀は突然のことが多いので、不行き届きがちであってもある程度許されるし、またその不備を批判する人は不謹慎といわれている。しかし多くの人が集まることでもあり、疎漏がない
ことにこしたことはない。そこで専門家にまかせるが良策ということになる。葬儀社とのうち合わせ諸事項を次にあげる。
(1)葬儀の形式
(2)経費
(3)告別式の日時
(4)火葬場ヘの車の準備と乗車順序
(5)通夜の日時
(6)納棺およぴ館りつけの準備明細と日時
(7) 飾りつけの部屋および一般焼香の場所
(8) 寺(僧侶)ヘの連絡、その人数、戒名、お布施など
(9) 役所ヘの届出
(10) 町内、親戚、知人などヘの通知
(11) 通知状の印刷
(12) 会葬の礼状印刷
(13) 故人の写真引き伸ばし
(14) 生花、花輪などの受付
(15) 喪服、胸章、腕章について
(16) 夏期の場合、ドライアイスなどの手配
(17) 祭壇のお供えもの
(18) ろうそく、線香、枕だんご、半紙、 一膳めし、水、 一本花など枕もとの小物
(19) アルコール、脱脂綿、死者の枕もとに置く刀、物
(20) 通夜の準備(弔問客ヘの料理、食卓、食器、座布団、外燈の用意)
(21) 受け付け用具(机、椅子、預かり台、合札、テン卜など)
(22) 受け付け場所
(23) 係員の配置
(24) 出棺時の手順
(25) 喪主のあいさつ(出棺時)
(26) 心づけ(霊柩車運転手、随行車の運転手、火葬場の係員、その他)
(27) 火葬場茶屋の使用料お茶菓子
(28) 火葬場から戻ってからの接待、お清めの塩
(29) 交通整理のための警察ヘの連絡
(30) 駐車場の確保
(31) 出棺時の子どもに配る菓子
(32) 料理屋の選定
(33) 記録への配慮(写真、8ミリカメラ、VTR、録音など)
(34) 忌中札
 公葬、社葬などの場合と、密葬、本葬を行う場合とでは、打ち合わせ事項も変わってくる。また宗派上の問題もあるが、その点については率直な相談をすることである。出棺時のあいさつ一つとっても、喪主が非常に負担を感ずる場合がある。人前で話したこともないのに、しゃべらなくてはいけないという精神的負担と、家族を失った悲しさの心理が交錯して困るのが普通である。そのような時は葬儀社に相談するとうまく取り仕切ってくれるものである。