忌と喪


 忌とは近親者が死去した場合、死者の穢れをつけている期間のことである。喪服などを着て故人の冥福を祈り、生活が華美に走らないよらに慎んでいる期間のことをいう。現在では忌明けをもって喪に服する期間を終わったものとしている。
 明治七年、太政官布告、武家晴服忌令によれば、父母の場合、忌は五十日とし、服喪は十三ヵ月と定めてぃる.また家督と決めたる嫡男の場合、忌は二十日とし服喪は九十日と定めている.しかし慌しい現代では、父母、夫、妻.子の場合は十日間とし、子供が七歳末満である場合、五日間とする考えもある。