三礼


 礼には三種あって上、中、下とする。
 下品の礼とは、ただ首を前に軽く下げるという、親しい者同士が挨拶するようなものをいう中品の礼とは、腰を曲げ、目を下に落とし、あごをひいてする礼のことである.
 上品の礼とは、合掌して手を下げ、そのまま膝を折って両膝を大地につけ、引き続き両肘を大地につけ、その合掌した手を軽く開いてその上に額をのせるという、一番ていねいな礼のことをいう。