身体をととのえる
食物

 座禅を組む前には、たらふく食べないことである。腹八分目が理想的である。
 腹が減っているときにはこれまた落ち着かないし、あまり満ちたりているときには眠気を催し、かつまた苦しいものである.禅の用心記に、「飽食して座すれば、発病の因縁なり」とも書かれているように、飲み食いは制御すべきだと教えている。刺激物、アルコール、消化の悪いもの、多量の飲料水、コーラ、サイダーのような炭酸飲料水などは避けることである0これらが腹の中に入っていると、げっぷが出たり刺激があったりして落ち着かないものである。

 衣服

 厚着は好ましくない0またあまり薄着もよくない。
 座禅にかかるときは、ゆったりと着ることである。帯や・ハソドもあまり腹を締めないように、だらしない格好は禁物であるが、あまり体を圧迫すると苦しくなって心が乱れる。 次に足袋、靴下炉は必ず脱ぐことになっている。

 その他

 あまり疲労の激しいときや体の調子の悪いとき、内院の調子の悪いときなどは避けることである0下痢気味のときに座禅を組んでいても落ち着くはずもない。
 なお座禅を組む前に、尻に座具を用いることである0仏具店を訪ねれは、座禅用の座具窒冗っている。ない場合は厚めの座蒲団を折って尻にしくとよい。