毘盧遮那如来


 大日如来は毘廬遮那如来ともいう。太陽を神格化した仏で、すべての仏の中心と目されている。一切のものの根本で、時間も空間も因果も、すべての制限を超越している。
 毘盧遮那とは光り輝くという意味で、煩悩の闇を除き、知恵の光を増すということを教えている。宇宙の諸々の現象はこの大日の変現したもので、水の音も鳥の声もそのまままが大日の声であり姿であると考える.いうなれば絶対平等の真理そのものであり、一切のものを内に秘める仏身である。
 大口には、智宙心を中心とする金剛界と、平等界の理を中心とする胎蔵界の二方面がある。